イヤホン レビュー

魅力的な重低音と驚異のバッテリー消耗|Edifier Neobuds Pro 2

厚みのある重低音を楽しめる解像感の高いイヤホン

自費購入のレビューであり、製品提供などではありません

ドンシャリ型で重厚な低音を中心として余韻のある高音やメリハリの効いた中音を楽しめる。
ノイズキャンセリングは効き目が高いものの、大動脈から出血しているようなバッテリーの減り方が泣き所。

強み
・付属品が豊富
・厚みのある重低音
・解像度の高い中音・高音
・音場の広さ
弱み
・ケースにスレがつきやすい
・専用アプリがDAPで利用不可(FIIO M21の場合)
・バッテリーの減りが早い

製品の仕様

メーカーEdifier
製品Neobuds Pro2
発売日2024年10月1日
価格19,990円
タイプワイヤレス
形式カナル型
ドライバーダイナミック10mm
BA1基
Knowles社製
平面磁界-
Bluetooth5.3
コーデックSBC対応
AAC対応
aptx-
aptx Adaptive-
aptx Lossless-
LDAC対応
LHDC5.0
バッテリー本体不明
ケース不明
連続再生時間4時間 NC on
5.5時間 NC Off
防水IP54
重量本体5.6g
ケース49.2g
サイズ67mm*55mm*30mm
アプリEDIFIER Control
機能NC-50dB
アンビエント対応
マイク4個×2
マルチポイント対応
LE Audio-
Auracast-
装着検出機能-
ゲームモード対応
付属品イヤーピース7種類

実際に使用してのレビュー

使い勝手

箱・付属品

やや高めの製品らしく、高級感のあるデザイン。購入体験として良好。

イヤーピースの種類が多く、ケース用のポーチもあり、付属品が豊富。

外装・装着感

ケース

はまぐりタイプ。全体的に樹脂製でマットブラックの塗装。外装に傷はつきにくいが、蓋を開けてイヤホンをはめ込む面はスレが付きやすい。

蓋の開閉でLEDライトの主張が凄い。暗いところではやや目立つ。ペアリングボタンあり。

本体

全体的に樹脂製。タッチ操作する面のみマットブラックで、それ以外は光沢のあるブラックカラー。

装着感は可もなく不可もなく。

バッテリー

仕様どおり。ノイズキャンセリングオンの状態で使い続けると消耗が早い。

アプリ・カスタマイズ

EDIFIER Controlに対応。タッチ操作のカスタマイズやファームウェアの更新、イコライザ操作などに対応。手持ちのDAP(FIIO M21)にはインストールすることができなかった。しかし、マルチポイントに対応しているため、スマートフォン側で設定・操作、DAP側で音楽の再生が可能。この場合、LDACが利用できないので注意。

ノイズキャンセリング

3段階の強度で調整可能。いずれの設定でも効果が高く、周囲の環境音を抑えて音楽を楽しむことができる。

ただし、ノイズキャンセリング適用中はバッテリーの減りが非常に早い。

音質の傾向

上質な低音をメインに据えたドンシャリ型。中音が引っ込んでいるとは感じないものの、あくまでもメインは低音と高音。

低音

存在感のある重低音。この音圧に慣れていない初見では低音に圧倒されたが、慣れてくると程よいことが分かる。音場の広さを演出する響きもあり、聞いていて気持ちの良い低音。EDIFIER味がある。

中音

主張の強い低音と高音に挟まれているものの、明瞭で歯切れの良い音。

高音

明瞭で歯切れがよく、かつ少し余韻と煌めきを感じる高音。解像感の高さと、硬さを感じるか感じないかの絶妙なバランス。

聞きやすさ

低音がブーミーとは感じず、刺さるような高音に遭遇することはほとんどない。
ただし、一つ一つの音を聴くと輪郭が明瞭で硬めの音。もともと許容できるギリギリを攻めた硬い音と感じるので、楽曲側によってはボーターラインを超える可能性がある。特に高音がリードするような楽曲では硬すぎると感じる場面が多い。

高音が刺さると感じる場合、コーデックをLDACから切り替えてみるのも一つの手。

解像感

分離感が程よい。作業しつつの「ながら聞き」では音にまとまりがあり、楽曲の勢いが自然と耳に入ってくる。意識して聞くと、それぞれの音が細部まで鳴っていることが分かる。

SOUNDPEATS H3のように、意識せずとも分離感や高い解像感が耳に入ってくる音質とは異なる。バランスが良い。

音場

広すぎず狭すぎず。低音と高音がやや広めに表現され、中音の音場が狭いように感じる。

定位

特筆するほどではないものの、良好。

総評

厚みのある低音を中心として、余韻のある高音や明瞭な中音が楽しめるイヤホン。
解像感が高く、広い音場を持つ。中音が少し引っ込んでいるものの、様々な楽曲と相性が良い。

ただし、中音や高音が硬く、楽曲によっては高音が刺さると感じる場合があるかもしれない。特に長い時間のリスニングとなる場合、音圧のある低音と硬い高音は聞き疲れする可能性が高い。

購入に関するアドバイス

買うべき

パンチのある低音を楽しみたい人。
そして低音に負けない中音や高音を期待している人にとって強くおススメできるイヤホン。

買わないべき

リラックスして長時間聴くイヤホンを考えているのであれば低音が強すぎる。
解像度が高く、硬めの音質は聞き疲れする可能性あり。

類似する製品

SOUNDPEATS H3

φ12mmダイナミックドライバーと2基のBAドライバーを搭載。傾向はNeobuds Pro 2とよく似ており、厚みがあり響く低音が心地よい。ただし、中音が少し柔らかく(聞きやすく)、高音がやや硬い(聞きづらい)。

また、Neobuds Pro 2と同様の広い音場に加え、分離感が非常に強い。このためクラシックなどと相性が良いものの、ポップスなどは分離感が過剰と感じる場合がある。(クラシックでもNeobuds Pro 2くらいでちょうどいいと感じる場合もある)

購入する決め手を探すとしたら、(低音重視が前提として)中音が欲しいならH3、高音重視ならNeobuds Pro 2 と言ったところ。

Moondrop Ultrasonic

低音はEdifierのほうが遥かに良好で、特に重低音の音圧は雲泥の差。このあたりを重視する場合、Moondropは選択肢から外すべき。ただし、中音や高音の煌めきや余韻という意味ではMoondropが有利。作業に併せて長時間使用が前提なら、Neobuds Pro 2よりも聴き続けやすい。

ノイズキャンセリングはEdifier Neobuds Pro 2と比べるとやや弱め。環境音が大きな状況では雑音が少し気になるかもしれない。

参考リンク

鑑賞環境

  • 再生機器:FIIO M21(USB DAC mode)
  • 再生アプリ:Amazon Music UltraHD / HD

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