イヤホン レビュー

奇抜なデザインだが堅実性能|MOONDROP Pill

個性的な外観とは裏腹に堅実な性能のオープンイヤー型

自費購入のレビューであり、製品提供などではありません

価格を考えると、しっかりとした音質のオープンイヤー型イヤホン。
ドンシャリ型のイヤホンと比べると重低音や高音が控え目と感じるが、幅広い楽曲に合うバランスの良さがある。高音が若干シャリ付くものの、許容範囲内。音場が適度に広く、解像感や定位も良好。

強み
・弱カマボコ型で解像感のある音質
・適度に広い音場
・個性的なデザインのケース
弱み
・高音が少し刺さる
・重低音・低音は控え目

製品の仕様

メーカーMoondrop
製品Pill
発売日2025年8月1日
価格6,750円
タイプワイヤレス
形式オープンイヤー
ドライバーダイナミック13mm
BA-
平面磁界-
Bluetooth6.0
コーデックSBC対応
AAC対応
aptx-
aptx Adaptive-
aptx Lossless-
LDAC-
LC3-
LHDC-
連続再生時間本体8時間
ケース20時間
防水IPX4
アプリMOONDROP
機能NC-
アンビエント-
マイク対応
マルチポイント対応
装着検出機能-
ゲームモード-
付属品イヤーピース-
Type-Cケーブル

実際に使用してのレビュー

使い勝手

箱・付属品

個性的なケースを強調するようなデザインの箱。

オープンイヤー型のため、イヤーピースの付属はなし。付属品はUSBケーブルのみ。

外装・装着感

ケース

「Pill」とあるように、錠剤のような形状・カラーリングを前面に主張したケース。

本体

外装は全体的に樹脂製。ケースの色に合わせたツートンカラーを採用。デザイン重視のためか、本体上面にプリントされた「L / R」のロゴが非常に見づらい。せめて色分けするなり、形状を変えるなりしてほしかったところ。

装着感

クリップの部分は柔らかく、耳を強く挟まない程度に固定可能。とはいえ、長時間装着すると少し痛く感じる。

アプリ・カスタマイズ

通常のMOONDROPアプリを使用可能。

音質の傾向

フラットか弱カマボコ型のMOONDROPらしい傾向。

低音

重低音は物足りないが、低音は十分な量感と解像感が得られる。

中音

クリアで解像感のある中音。

高音

特に高い部分は刺さりやすく感じるが、クリアで響きのある高音。

聞きやすさ

MOONDROPとしてはやや硬めの音質。特に高音が少し刺さりやすい。

解像感

手ごろな価格のイヤホンとしては解像感が高く、ディテールをはっきりと表現している。
低音は埋もれがちだが、それでも他の音が少ない場合ははっきりと聞き取ることが出来る。

音場・定位

響きのある広い音場。定位も良好。同価格帯か少し高めの競合製品と比べるとクラシックに適しているように感じる。

総評

価格を考えると、しっかりとした音質のオープンイヤー型イヤホン。
ドンシャリ型のイヤホンと比べると重低音や高音が控え目と感じるが、幅広い楽曲に合うバランスの良さがある。高音が若干シャリ付くものの、許容範囲内。音場が適度に広く、解像感や定位も良好。

購入に関するアドバイス

買うべき

オープンイヤー型で価格を抑えつつ音質も重視したい人。
奇抜なデザインのケースを話題にしたい、注目を集めたい人。

買わないべき

奇抜なケースのデザインを許容できない人。
重低音や高音を重視する人。

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MOONDROPで価格帯が似ているカナル型イヤホン。傾向としてはよく似ている。高音の刺さり方はSPACE TRAVEL 2のほうが弱め。

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価格帯ことなるものの、オープンイヤー型の参考までに。

MOONDROPとは異なり、ドンシャリ傾向が強い。低音や高音が元気よく鳴り、(若干篭っているが)中音も負けていない。MOONDROPの傾向をひっくり返すとこんな音になるのだろう、という印象。

解像感や音場、定位の良さは価格なりの差がある感じ。

鑑賞環境

  • 再生機器:FIIO M21(USB DAC mode)
  • 再生アプリ:Amazon Music UltraHD / HD

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