重低音だけかと思いきや、意外とバランスの良いイヤホン
自費購入のレビューであり、製品提供などではありません
低音を意識しつつも、クリアな音質のイヤホン。
音場の広さや煌びやかな高音を期待する場合は選択肢から外れるものの、「SOLID BASS」から期待する音質としては万人向けと言える。売り出し価格で買うか?というと微妙なところではあるものの、後継機種の登場で在庫処分価格を見つけたら買っても良いと思う。
強み
・全体的に解像度が高い
・明瞭な中音
・クリアな重低音と高音
・角が立たず長時間聴きやすい
弱み
・音場が狭い
・ケースが大きい
・本体が若干重い
製品の仕様
メーカー | audio-technica | |
製品 | ATH-CKS50TW | |
発売日 | 2021年11月 5日 | |
価格 | 18480円 | |
タイプ | ワイヤレス | |
形式 | カナル | |
ドライバー | ダイナミック | 9mm |
BA | ||
平面磁界 | ||
Bluetooth | 5.2 | |
コーデック | SBC | 対応 |
AAC | 対応 | |
aptx | 対応 | |
aptx Adaptive | 対応 | |
aptx Lossless | ||
LDAC | ||
LC3 | ||
LHDC | ||
連続再生時間 | 本体 | 20時間 |
ケース | 50時間 | |
防水 | IPX4 | |
重量 | 本体 | 約8g |
ケース | 約60g | |
アプリ | Connect | |
機能 | NC | 対応 |
アンビエント | 対応 | |
マイク | ||
マルチポイント | 2台 | |
装着検出機能 | ||
ゲームモード | 対応 | |
付属品 | イヤーピース | XS,S,M,L |
USBケーブル |












実際に使用してのレビュー
使い勝手
箱・付属品
オーテクらしいデザインの箱。
付属品のイヤーピースは4種類と一般的。
外装・装着感
ケース
やたら大きい。
外装は樹脂製でマットな塗装。一般的な「ツルツルとした」塗装ではなく、どことなく漆っぽさのある湿感。高級感の有無で言えば、比較的良好だが、とにかくサイズが大きい。
本体
やや重めでサイズが大きい。
操作はタッチではなく押しボタン式。誤操作が少なくて良いが、押すときに力が必要。
装着感
カナル型として一般的だが、少し重さを感じる。
アプリ・カスタマイズ
専用アプリ「Connect」に対応。
音質の傾向
突き抜けるドンシャリではなく、マイルドなドンシャリ。ドンシャリというか、やや低音寄り。マイルドブーミー。
低音
「SOLID BASS」を冠しているだけに、この価格帯としては良好な重低音。ただし、抜群かというとそうでもない。EdifierのNeobuds Pro 2は音圧がより強く感じた。音圧では劣るものの、解像度の高さと耳障りの良さを両立している。長時間のリラックスしたリスニングであればこちらをおススメしたい。
中音
クリアで明瞭。低音中心のイヤホンだが、中音が引っ込んでいる印象はない。
高音
クリアで明瞭、解像度は高いが刺さるほど角が立たず聴きやすい。ただし、余韻のある高音表現は苦手。
聞きやすさ
角が取れて聴きやすい。低音主体と感じる場合もあるが、長時間のリスニングができないこともない。
解像感
角が取れているわりに解像度や分離感が良好。音数が多くても聞き分けることができ、ディテールの良い小さな音まで聞くことが出来る。ただし、高音の中でも高い部分が弱いように感じる。
音場
やや狭い。クラシックなどを聴くと少し窮屈と感じる。
定位
良好に感じるが、前方に意識が集中しやすい。
総評
低音を意識しつつも、クリアな音質のイヤホン。
音場の広さや煌びやかな高音を期待する場合は選択肢から外れるものの、「SOLID BASS」から期待する音質としては万人向け。売り出し価格で買うか?というと微妙なところではあるものの、後継機種の登場で在庫処分価格を見つけたら買っても良いと思う。
購入に関するアドバイス
買うべき
低音メインだが、様々な楽曲で使いたい人。
長時間のリスニングで聞き疲れしない低音を聴きたい人。
買わないべき
クラシックがメインであれば、音場の狭さが気になるかもしれない。
類似する製品
SOUNDPEATS H3

この価格帯としては重低音が強い選択肢その1。
低音の量感はオーテクほどではないが、音場の広さはH3が圧倒。楽曲によっては高音が篭り気味に聞こえるものの、音場の広さを演出していると思えば許容範囲内。楽曲の相性が如実に現れるイヤホンであり、クラシックやジャズなどをメインに聴くのであればおススメできる逸品。
Edifier Neobuds Pro 2

重低音で選ぶとしたら、オーテクよりEdifier Neobuds Pro 2が優勢。
10mmのダイナミックドライバーによる音圧のある低音を楽しめると同時に、2基のBAドライバーによるクリアで明瞭な中音や高音が特徴。
どちらも解像度は高いものの、オーテクは角が取れて聴きやすい。Edifierは硬さが若干目立ち、高音がシャリつく傾向が強め。
Technics EAH-AZ40M2

低音メインのオーテクと比較すると、フラットでバランスの良い傾向。
個性的という意味ではATH-CKS50TWが印象に残るものの、長時間・長期的な使用ではAZ40M2がより万人向けでおススメしやすい。
鑑賞環境
- 再生機器:FIIO M21(USB DAC mode)
- 再生アプリ:Amazon Music UltraHD / HD